マンション売却コラム
マンション売却の流れと期間|手順をやさしく解説
公開・更新:2026年10月18日/監修:宅地建物取引士 シュース健人(大阪府 第118737号)
マンションの売却は、一生のうちに何度も経験するものではありません。全体の流れと期間の目安を先に知っておくと、住み替えや資金の計画が立てやすくなります。この記事では、売却の手順を7つのステップに分け、売主がやることと入金のタイミングを解説します。
マンション売却の流れ|全体の手順
| ステップ | 主な内容 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 1. 相場の確認・査定 | 相場を調べ、不動産会社に査定を依頼 | 数日〜2週間程度 |
| 2. 媒介契約 | 売却を任せる会社と契約 | 数日程度 |
| 3. 販売活動・内覧 | 広告掲載、問い合わせ・内覧の対応 | 数か月程度(物件や価格により幅があります) |
| 4. 購入申込・条件交渉 | 価格や引き渡し時期を調整 | 数日〜1週間程度 |
| 5. 売買契約 | 重要事項説明のうえ契約、手付金の受領 | 1日 |
| 6. 決済・引き渡し | 残代金の受領、鍵の引き渡し、登記 | 契約から1〜2か月程度が一般的 |
| 7. 確定申告 | 利益が出た場合や特例を使う場合に申告 | 売却した翌年の2月16日〜3月15日 |
全体では、査定から引き渡しまで半年前後を見ておくと安心です。人気のエリアで相場に沿った価格なら早く決まることもあり、反対に条件によっては長くかかることもあります。
ステップ1〜2|査定と媒介契約
まず、公的な取引価格の情報などで相場をつかみ、不動産会社に査定を依頼します。査定額は会社によって差が出るため、金額だけでなく根拠と販売の進め方を確認しましょう。
売却を任せる会社が決まったら、媒介契約を結びます。媒介契約には3つの種類があります。
| 種類 | 複数社への依頼 | 販売状況の報告 | レインズへの登録 |
|---|---|---|---|
| 一般媒介 | できる | 法律上の義務なし | 法律上の義務なし |
| 専任媒介 | できない | 2週間に1回以上 | 契約から7営業日以内 |
| 専属専任媒介 | できない(自分で見つけた買主とも直接契約不可) | 1週間に1回以上 | 契約から5営業日以内 |
専任媒介と専属専任媒介の契約期間は3か月以内と定められています。
この段階で売主がやること
- 購入時の売買契約書、管理規約などの書類を揃える
- 住宅ローンの残高を確認する
- 売却の希望時期と、住み替え先の計画を整理する
ステップ3〜4|販売活動・内覧・条件交渉
媒介契約を結ぶと、不動産会社が広告やレインズへの登録を通じて買主を探します。問い合わせがあれば内覧の日程を調整します。住みながら売る場合は、休日に内覧が集中することが多いので、予定を空けておくとスムーズです。
購入希望者が見つかると、購入申込書が届きます。価格のほか、手付金の額、引き渡しの時期、住宅ローン特約の有無などを確認し、条件を調整します。
この段階で売主がやること
- 室内を片付け、明るく見せる工夫をする
- 内覧時に設備や周辺環境について質問に答える
- 反響が少ない場合は、価格や売り出し方の見直しを相談する
ステップ5|売買契約と手付金
条件がまとまったら売買契約を結びます。契約の前に、宅地建物取引士が買主に重要事項説明を行います。売主は、物件の状態について把握している不具合を「付帯設備表」や「物件状況報告書」で買主に伝えます。
契約時には買主から手付金を受け取るのが一般的です。金額は当事者の合意で決まりますが、売買代金の5〜10%程度とされることが多くあります。契約書に貼る印紙代は売主・買主がそれぞれ負担し、仲介手数料は契約時と引き渡し時に分けて支払うことが多いです。
この段階で売主がやること
- 実印、本人確認書類、印紙代などを準備する
- 契約書と重要事項説明書の内容を事前に確認する
- 知っている不具合はすべて伝える
ステップ6|決済・引き渡しと入金のタイミング
売買契約から1〜2か月程度後、買主の住宅ローンの手続きが整った段階で決済を行います。決済は銀行で行うことが多く、買主から残代金が支払われ、同時に所有権移転の登記手続きを司法書士が進めます。
売却代金の入金は、契約時の手付金と、決済日の残代金の2回に分かれるのが一般的です。住宅ローンが残っている場合は、決済日に受け取った代金で残債を一括返済し、抵当権を抹消します。
固定資産税や管理費・修繕積立金は、引き渡し日を基準に日割りで買主と精算するのが一般的な慣行です。
この段階で売主がやること
- 引っ越しを済ませ、室内を空にする(残置物の取り扱いは契約で決めた内容に従う)
- 登記識別情報、印鑑証明書、実印、鍵、管理関係の書類を準備する
- ローンを返済する金融機関に、事前に一括返済の連絡をする
- 管理会社へ所有者変更の届け出をする
ステップ7|売却後の確定申告
マンションを売って利益(譲渡所得)が出た場合は、売った翌年に確定申告が必要です。譲渡所得は、譲渡価額−(取得費+譲渡費用)で計算します。所有期間が売った年の1月1日時点で5年を超えていれば長期譲渡所得として税率20.315%、5年以下なら短期譲渡所得として39.63%です。
マイホームを売った場合は、要件を満たせば最高3,000万円の特別控除が使えます。この特例を使って税額がゼロになる場合でも、確定申告は必要です。損失が出た場合も、一定の要件を満たせば損益通算や繰越控除の特例を受けられることがあります。
売れるまでの期間を左右するもの
- 売り出し価格:相場から離れていると反響が少なくなります
- 立地と物件の条件:駅からの距離、築年数、管理状態など
- 時期:転勤や進学で住まいを探す人が増える時期は、動きが出やすいといわれます
- 内覧のしやすさ:日程の調整がしやすい物件ほど、機会を逃しにくくなります
大阪市内の駅に近いマンションは買主の層が厚く比較的動きが出やすい一方で、郊外や築年数の古い物件は時間がかかる場合があります。期限がある場合は、買取という選択肢も視野に入れておくと安心です。
GEEZのマンション売却サポート
株式会社GEEZは、大阪・関西のマンション売却を、査定から引き渡しまで一貫してお手伝いします。
- 仲介:売主様だけの立場で、査定の幅の上の方から売り出しを始め、高い成約を目指します
- 買取:複数の買取業者から入札を集めます。目安は売り出し価格の6〜8割程度(お部屋の状態により変わります)で、最短1〜2週間で売却できます(GEEZが交渉に入るため仲介手数料がかかります)
- 賃貸:売らずに貸す場合の進め方もご案内します
無料のオンライン査定はメールのみで受け付けており、営業電話はかけません。
よくある質問
マンション売却にはどれくらいの期間がかかりますか?
査定から引き渡しまで、半年前後を目安にしておくと安心です。販売期間は価格や立地によって大きく変わり、早ければ数週間で決まることもあります。
売却代金はいつ入金されますか?
売買契約時に手付金、決済・引き渡し日に残代金を受け取るのが一般的です。決済は契約から1〜2か月程度後に行われることが多いです。
住宅ローンが残っていても売却できますか?
売却代金で残債を一括返済できれば、決済日に抵当権を抹消して売却できます。代金だけで足りない場合は、手元資金で不足分を補う必要があります。
売却後に確定申告は必要ですか?
利益が出た場合や、3,000万円特別控除などの特例を使う場合は、売った翌年に確定申告が必要です。
参考にした資料
- 宅地建物取引業法 第34条の2(媒介契約)(e-Gov法令検索)
- 国税庁 タックスアンサー No.3202 譲渡所得の計算のしかた(分離課税)
- 国税庁 タックスアンサー No.3302 マイホームを売ったときの特例
- 国土交通省 不動産情報ライブラリ
税金・法律の扱いは個別の事情で変わります。最終的な判断は税務署・税理士・弁護士などの専門家にご確認ください。
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